「仮名草子関係ニュース」
『レイン・コレクション目録』の作成
●2012年3月31日付の、日本経済新聞の報道によれば、ホノルル美術館所蔵の、
リチャード・レイン氏が収集した和本の「レイン・コレクション」の調査が、九州大学
の研究者によって進められているという。リチャード・レイン氏のコレクションは有名
であったが、その実体は判然としなかった。レイン氏は、2002年に他界され、レイ
ン氏と交流のあった、ホノルル美術館が買い取ったという。全タイトルは3000点に
及ぶが、そのうち、仮名草子作品が600点もあるという。これは、大変なコレクショ
ンである。
●今回の所蔵本の調査には、花田富二夫氏・勝又基氏・松原孝俊氏などが参加しておら
れるとのこと。この蔵書の目録作成を提案されたのは中野三敏氏だという。レインコレ
クションが一時、京都にあった時、原物を見て、目録作成の必要性を思ったという。非
常に有意義な提案であり、実践だと思う。
●仮名草子研究の花田富二夫氏は、「江戸初期はまだ出版活動も盛んでなかったため、
現存する木版本は少ない。同一作品の異版本をこれほど同時に参照できる環境は、日本
にない」と語っているという。花田氏は『仮名草子集成』の責任編集者でもあり、今後、
この調査結果が、仮名草子研究に活用されることを、大いに期待している。
●目録の完成までには、5、6年はかかるとのことであるが、全力を傾注して完成して
欲しい。今後、近世文学研究者、特に仮名草子研究者は、ホノルル美術館へ通って、閲
覧・調査させて貰うことになるだろう。久々の朗報である。(深沢秋男)
●平成23年度京都府公立高校入学者選抜学力検査に、仮名草子『可笑記』出題
■平成23年度京都府公立高等学校入学者選抜のための学力検査に『可笑記』が出題された。
■<各教科の特色と傾向>の【国語】では、次のようにある。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1 古文では、近世の文章を題材とし、内容を読み取る力をみるとともに、歴史的仮名遣いなどについて問い、
古典を理解する基礎が身に付いているかどうかをみた。
〔出典〕 「可笑記(かしょうき)」(「近代日本文学大系 第一巻」国民図書株式会社 より)
如儡子(にょらいし)による、江戸時代初期の仮名草子。随筆風の形式をとっている。
問題文は、人の口を出入りする「よきもの」「いたづらもの」と、それらの出入りに際しての態度について
述べた文章である。自分自身の言動にも結びつく内容を読み取る中で、考えを深め、古典に親しむ態度が養われて
いくことを期待する。
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出題されたのは、『可笑記』巻2の26段である。近世初期の仮名草子作品は、仮名遣いなど、混乱期であり、
その辺りは、問題作成の時に修正している。
ただ、テキストに、昭和3年発行の『近代日本文学大系・第1巻・仮名草子集』を使用している点は、少々、
気になった。
●『仮名草子集成』第47巻(2011年6月)が発行された。
深沢秋男・伊藤慎吾・入口敦志・花田富二夫・安原眞琴・和田恭幸 編
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『浅井了意全集』仮名草子編 2(平成23年2月)が発行された。
浅井了意全集刊行会 編
詳細目次は こちら を参照のこと。
『近世部会会報』 2・1979・秋 日本文学協会近世部会
発行日 1979年10月21日
発行人 日本文学協会近世部会
編集責任者 稲田篤信
■特集 伽婢子
蘇生譚 森山重雄
了仙よ了仙よ汝 坂巻甲太
伽婢子と伊那開善寺 風間誠史
家の怪異 高木 元
矢野玄道 稲田篤信
伽婢子雑感 星野洋子
「牡丹灯記」の系譜 長島弘明
『伽婢子』二題 二村文人
『本朝怪談故事』について 阿部真司
“澱み”の中から 田中優子
淫昏の鬼 佐藤深雪
「青頭巾」典拠のこと 木越 治
稗史家の神話天象学 高田 衛
例会記録
1975年度
1月26日 浅井了意『伽婢子』…… 星野洋子
2月16日 浅井了意『伽婢子』…… 長島弘明
3月16日 浅井了意『伽婢子』…… 稲田篤信
4月27日 浅井了意『伽婢子』…… 二村文人
5月25日 浅井了意『狗張子』…… 高木 元
6月15日 浅井了意『狗張子』…… 高木・二村・長島
7月20日 伽婢子について …… 坂巻甲太
8月18日 浅井了意『狗張子』…… 星野・稲田・風間
9月21日 浅井了意『狗張子』…… 高木・二村・長島
(年内は伊丹椿園『深山草』を、来年度は曲亭馬琴『近世説美少年録』を読む予定)
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●平成22年度 日本近世文学会春季大会において、渡辺守邦氏が、「備後鞆の浦の『伽婢子』」と題して発表した。
これが機縁となって、貴重な資料を拝見することができたので紹介する。
平成21年度 東京古典会 古典籍展観大入札会
展観
平成21年11月13日(金) 午前10時〜午後6時
14日(土) 午前10時〜午後4時30分
東京古書会館
東京都千代田区神田小川町3−22
入札(全古書連加盟業者のみで行う)
平成21年11月15日(日) 午前9時〜
16日(月) 午前9時〜
仮名草子作品
◎276 あみだはだか物語 江戸前期写 仮名草子 1冊
◎661 きのふはけふの物語 元和中刊 古活字版 10行 栗皮表紙 2冊
◎717 酒茶論 寛永頃刊 横山重旧蔵 原装 1冊 『室町時代物語大成』収録の底本となったアカキ文庫旧蔵本。
◎718 可笑記 如儡子 寛永19年刊 補修有 5冊
◎719 可笑記 如儡子 寛永頃刊 5冊
◎720 因果物語 鈴木正三 赤井長兵衛板 6巻合本 3冊
◎721 百物がたり 万治3年刊 表紙屋伊兵衛板 合本・裏打・しみ・表紙傷み有 1冊
◎722 むさしあぶみ 浅井了意 万治4年刊 絵入 裏打 合本 1冊
◎723 女郎花物語 万治4年刊 中野小左衛門板 下巻1丁欠 少虫損・少傷 原題簽 3冊
◎724 女郎花物語 藤原大弐序 無刊記 秋田屋安兵衛板 表紙すれ有 6冊
◎725 水鳥記 茨木春朔作 菱川師宣画 寛文頃刊 松会板 原装 3冊
◎726 大坂物語 慶安3年刊 しみ・すれ有 2冊
◎727 絵入新板 大坂物語 寛文8年刊 松会板 彩色絵どり本 首帳入 原装 2冊
◎728 大坂物語 少しみ・少汚 2冊
◎729 本朝女鑑 附女式 寛文元年刊 合本 2丁欠・少疵・しみ・少虫損有 6冊
◎730 宗祇諸国物語 貞享2年刊 原装 5冊
◎731 絵入 嶋原記 宝永元年刊 下巻色付有 3冊
◎732 理屈物語 苗村常伯 宝永8年刊 新井弥兵衛板 漢文序原欠 5冊
◎944 本朝列女伝 寛文8年刊 村上平楽寺板 絵入 10冊
◎1017 女鏡秘伝書 延宝6年刊 万屋庄兵衛板 絵入 題簽欠 佐山文庫印有 少虫損しみ有 2冊
【注記 ミスプリ、見落としがあるかも知れません。『古典籍展観大入札会目録』で確認して下さい。深沢】
仮名草子集成 全70巻 刊行中 2009年7月1日
朝倉治彦・花田富二夫・深沢秋男 他 編
■■既刊揃45巻発売■■
品切れの巻(2・3・4・6・8・10巻)をオンデマンド版で復刊
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『浅井了意全集』仏書編 2(平成21年5月)が発行された。
浅井了意全集刊行会 編
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『仮名草子集成』第45巻(平成21年3月15日)が発行された。
花田富二夫・大久保順子・菊池真一・柳沢昌紀・湯浅佳子 編
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『近世初期文芸』第25号(平成20年12月25日)が刊行された。
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『浅井了意全集』仏書編 1 (平成20年9月)が発行された。
浅井了意全集刊行会 編
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『仮名草子集成』第44巻(平成20年9月25日)が発行された。
菊池真一・冨田成美・和田恭幸 編
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『仮名草子集成』第43巻(平成20年4月25日)が発行された。
花田富二夫・小川武彦・柳沢昌紀 編
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『近世初期文芸』第24号(平成19年12月25日)が刊行された。
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『浅井了意全集』仮名草子編 1(平成19年8月)が発行された。
浅井了意全集刊行会 編
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『仮名草子集成』第42巻(平成19年7月25日)が発行された。
深沢秋男・伊藤慎吾・入口敦志・花田富二夫 編
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『仮名草子集成』第41巻(平成19年2月28日)が発行された。
花田富二夫・入口敦志・菊池真一・中島次郎・深沢秋男 編
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『近世初期文芸』第23号(平成18年12月25日)が刊行された。
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『仮名草子集成』第40巻(平成18年9月30日)が発行された。
花田富二夫・中島次郎・柳沢昌紀 編
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『仮名草子集成』第39巻(平成18年3月15日)が発行された。
菊池真一・深沢秋男・和田恭幸 編
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『仮名草子研究叢書』(全8巻)が平成18年2月25日に刊行された。
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『近世初期文芸』第22号(平成17年12月25日)が刊行された。
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『仮名草子集成』第38巻(平成17年9月30日)が発行された。
朝倉治彦 編
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『仮名草子集成』第37巻(平成17年7月30日)が発行された。
朝倉治彦 編
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『近世初期文芸』第21号(平成16年12月25日)が刊行された。
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『仮名草子研究文献目録』(平成16年12月15日)が発行された。
深沢秋男・菊池真一 編
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『江戸の怪異譚---地下水脈の系譜』(平成16年11月10日)が発行された。
堤 邦彦 著
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『仮名草子集成』第36巻(平成16年9月30日)が発行された。
朝倉治彦 編
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『仮名草子集成』第35巻(平成16年3月30日)が発行された。
朝倉治彦 編
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『近世初期文芸』第20号(平成15年12月25日)が刊行された。
詳細目次は こちら を参照のこと。
●ラウラ・モレッテイ 著『竹斎(イタリア語訳)』(平成15年9月)が発行された。
詳細目次は こちら を参照のこと。
●京都・仏光寺で版木見つかる。仮名草子『因果物語』(平仮名十二行本)の版木27枚が完全な形で。版木1枚の裏表にそれぞれ2丁分ずつ。(平成15年10月11日)
●『仮名草子集成』第34巻(平成15年9月30日)が発行された。
朝倉治彦 編
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『仮名草子研究―説話とその周辺―』(平成15年9月12日)が発行された。
花田富士夫 著
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『仮名草子集成』第33巻(平成15年3月31日)が発行された。
朝倉治彦 編
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『近世初期文芸』第19号(平成14年12月25日)が刊行された。
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『仮名草子集成』第32巻が発行された。
朝倉治彦 編
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『仮名草子集成』第31巻が発行された。
朝倉治彦 編
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『近世初期文芸』第18号(平成13年12月20日)が刊行された。
詳細目次は こちら を参照のこと。
●冨士昭雄編『江戸文学と出版メデイ ア』が刊行された。
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『伽婢子』(新日本古典文学大系75)が発行された。
松田修・渡辺守邦・花田富二夫校注
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『仮名草子集成』第30巻が発行された。
朝倉治彦 編
詳細目次は こちら を参照のこと。
●冨士 昭雄 編
『江戸文学と出版メデイ ア』 9月刊行
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・近世前期小説を中心に ・
・ A5版上製カバー装・300頁予定・予価7000円・
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目 次
〈序にかえて〉…………………………………………………………… 冨士 昭雄
〈第一部〉仮名草子と出版メデイ ア
竹斎の視点…………………………………………………………… 入口 敦志
『三河物語』識語改変の理由……………………………………… 大澤 敦史
─写本への統制の可能性─
『可笑記』と『甲陽軍鑑』─序説─…………………… 深沢 秋男
近世中期における『清水物語』…………………………………… 柳沢 昌紀
出版統制と排耶書…………………………………………………… 菊池 庸介
─『吉利支丹物語』・「キリシタン実録群」を軸に─
近世初期口頭語のメデイ ア─浅井了意の周辺─…… 花田 富士夫
『うしかひ草』と「十牛図」「牧牛図」………………………… 湯浅 佳子
板本仏教説話のリアリテイ ………………………………………… 小二田 誠二
─『死霊解脱物語聞書』再考─
〈第二部〉浮世草子と出版メディア
転合書としての『好色一代男』…………………………………… 矢野 公和
西鶴と出版メデイ ア………………………………………………… 中嶋 隆
─『日本永代蔵』異版をめぐる出版状況─
『西鶴俗つれづれ』上梓考………………………………………… 篠原 進
『万の文反古』真偽臆断…………………………………………… 塩村 耕
『御前義経記』における「浄瑠璃御前物語」利用……………… 井上 和人
─使用本文の推定と執筆環境─
鷺水浮世草子の特質とその板元…………………………………… 藤川 雅恵
─菱屋治兵衛との確執をめぐって─
赤穂事件虚構化の方法と意味……………………………………… 杉本 和寛
─享受者の視点をめぐって─
其磧の焦り─『丹波太郎物語』をめぐって─…………………… 佐伯 孝弘
自笑の不安─出版業者として─…………………………………… 神谷 勝広
〈第三部〉出版メディアとその周辺
近世初期刊本小考…………………………………………………… 和田 恭幸
寛文期における書物の蒐集………………………………………… 市古 夏生
─『書物覚書』による報告─
伊勢参宮と出版……………………………………………………… 倉員 正江
─慶安・宝永のおかげ参りを中心に─
「赤穂事件」小考…………………………………………………… 江本 裕
噺本に見る閻魔王噺の変遷………………………………………… 島田 大助
享保期の吉原と遊里情報…………………………………………… 丹羽 謙治
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『奇異雑談集』の成立・〈翻刻〉『漢和希夷』………………… 冨士 昭雄
●『仮名草子集成』第29巻が発行された。
朝倉治彦 編
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『伽婢子』(新日本古典文学大系・75巻)近々刊行
渡辺守邦・花田富二夫人校注の『伽婢子』が次回配本される。2001年11月発行の「新日本古典文学大系・月報96(第2巻付録)」に、渡辺・花田両氏の対談「時代を嗅ぎ取る力」が掲載されている。
●『仮名草子集成』第26巻が発行された。
朝倉治彦・柏川修一 編
詳細目次は こちら を参照のこと。
●近世説話共同研究の会編『仮名草子話型分類索引』刊行。
近世説話共同研究の会(西田耕三・入口敦志・堤邦彦・花田富二夫・
福田安典・松原秀江・湯浅佳子・和田恭幸・渡辺守邦)の共同研究の成果。
詳細目次は こちら を参照のこと。
●『仮名草子集成』第25巻が発行された。
朝倉治彦・柏川修一 編
詳細目次は こちら を参照のこと。
●谷脇理史・岡雅彦・井上和人 校注・訳
「仮名草子集」(新編 日本古典文学全集 64) 発行
詳細目次は こちら を参照のこと。
●青山忠一氏の『近世仏教文学の研究』が刊行された。
書き下ろし論文を多数含む、1104ページの大著である。詳細は「新刊案内(仮名草子)」の項参照。
●『鯉城往来』創刊(10年10月31日発行)
広島在住の近世文学研究者を中心にして「広島近世文学研究会」が結成され,
その研究誌として『鯉城往来』が創刊された。
会員は,久保田啓一・島田大助・下垣内和人・杉本好伸・竹野静雄・友久武文・
長谷川泰志・藤沢毅・正本綏子・横山邦治の諸氏。
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