『神宮々司拝命記』書誌

深沢秋男


 『神宮々司拝命記』は、鹿島則良氏所蔵の桜山文庫に収められている。鹿島則孝の編著で「桜斎書牘集」の一部である。「桜斎書牘集」は、第四冊から第十冊までの七冊が現存しており、その内の五冊目と六冊目が『神宮々司拝命記』である。第四冊目は「教院録」とあり、明治十二年から十七年にかけての書簡等を収め、第七冊目、第八冊目は「皇典講究所入黌記・上下」で、鹿島則泰(則孝の孫、則文の長男)の皇典講究所入所中の記録、第九冊目は「大学校入一条」とあり、則泰の東京帝国大学入学から卒業に至る記録、第十冊目は、明治十七年、十八年の則泰から、則孝・則文に宛てた書簡等を収めている。
 以下に、『神宮々司拝命記』の書誌を記す。

所蔵者 桜山文庫(鹿島則良氏蔵)。
編著者 鹿島則孝。
最終調査年月日 平成八年二月十九日。
体裁 写本(鹿島則孝自筆本)、半紙本、上・下二冊、袋綴。「桜斎書牘集」七冊の内、五冊目(上)、六冊目(下)。
表紙 青色布目原表紙、縦二三九ミリ×横一七〇ミリ(上)。
題簽 左肩に子持枠(版刷り)、文字は墨書の原題簽。縦一七二ミリ×横四〇ミリ。子持枠は縦一六五ミリ×横三二ミリ。「桜斎書牘集 伊勢記 五」「桜斎書牘衆 伊勢記 六」
内題 五冊目は、1葉オ、中央上部に「神宮々司拝命記 上」、六冊目は、2葉オ(1葉は遊紙)、中央上部に「神宮々司拝命記 下」とある。
目録題・尾題 無し。
匡郭・丁付 無し。一行の字の高さは、一八〇ミリ前後。
紙数 五冊目……墨付51葉(他に、巻末に遊紙1葉)。六冊目……墨付41葉(他に、巻頭に遊紙1葉)。合計九十二葉。
行数 毎半葉9行。補説部分は二行割書になっている。
字数 一行22字前後から30字前後と一定していない。二行割書の部分も、30字前後から40前後と、これも一定していない。
本文 漢字交じり平仮名が大部分であるが、片仮名も使用。振り仮名をわずかに使い、濁点を付すが、句読点は無い。また、印等は朱で書いたところもある。
挿絵(挿図) 五冊目……25葉オ・ウ(伊勢都会郡宇治今在家町領寓居)、30葉オ(古市備前屋舞台)、37葉オ(住吉神社配置図)、38葉オ(舞子の帯)、42葉オ(段組の図)、43葉オ(神宮祭主・朝彦親王拝謁の図)、49葉オ・ウ、50葉オ(浦田町神宮教院内東寮の図)、50葉ウ(司庁教院総図)。
       六冊目……31葉ウ(赤福餅)、37葉オ・ウ(献備の品物の図)。
序・跋 無し。
蔵書印 五冊目は、2葉オの右上に、六冊目は、3葉オの右上に、陽刻円形朱印「桜山文庫」。直径三〇ミリ。



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